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お前は誰だ?

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02 /20 2017
今月は、何かとハードなイベントが重なって稽古サボりモードになっております・・・>汗
昨日は、巷で人気の映画「君の名は。」を鑑賞して参りました。

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普段は流行ものに関心がなく、当初もわざわざ映画館へ行くつもりはなかったのですが
昨年、大晦日で集まった親戚の方が、この映画を絶賛するとともに
多少のネタばれ(汗)をしてしまい・・・;
私としては、そのときの言葉が心にひっかかって、強く印象に残っていたため
今になって足を運ぶこととなりました。

この映画、公開からすでに数ヶ月たっていますが、それでも会場には結構な人数が・・・
物語の伏線や設定の奥深さから、何度も観に来る方がいるようで、まだまだブームは続きそうです。

映画を観てから、世間の賛否両論を読みましたが、私の感想としては
世間が騒ぐほどの感動はしなかったけど、泣けたし、観てよかった良作だった・・・という評価になりました。

この作品は、主人公視点の複雑なタイムパラドックスの中で物語が進行していくため
展開がスピーディーで飽きさせない反面、一度観ただけでは、主人公たちの時系列がわかりにくいのと
細部設定の説明不足は否めません。(本編を数回観るか、解説読めば理解できます。)

また、フィクション的なご都合主義が蔓延しているところなども気になりましたが
それらを差し引いたとしても、十分素晴らしい作品だと、純粋に感じました。観てよかったな、と・・・。

最初は、すごく呑気に「ああ、彗星が、黄昏時の湖がきれいだなあ~」と壮大な自然界の映像美に魅入っておりましたが
実はこれらの美しい光景こそ、主人公二人がそれぞれの人生を彷徨する運命の引き金となり・・・
とんでもない展開になっていく予兆なのでした・・・。

個人的に響いたのは、万葉和歌がストーリーのキーワード(あなた/お前は誰?)として
扱われた場面です。(新海氏のシリーズ作では定番らしい。)
私は万葉集が好きで、以前から読んでいたのですが、なんと全部で4516首もあるとか・・・(汗)

「誰(た)そ彼と われを名問ひそ 九月(ながつき)の 露に濡れつつ 君待つわれを」
(『万葉集』10巻 2240番 作者未詳)
訳 「あれは誰?と私の名前を聞かないでください。9月の露に濡れながら、愛しい人(男性)を待っている私のことを」

「君の名は。」本編で語られた上記の歌は、私が所有している万葉歌集(抜粋)には、記載がありませんでした;
こうして読むといい歌なのに・・・

ずっと会いたい、と願っていた人が夢に出てきて、現実に偶然出会う。
初めて訪れた場所に、なぜか無性に懐かしさをおぼえる。

学生時代、私も主人公たちと似たような経験をした記憶を思い出し、神妙な気持ちに至りました。
そんな感覚、社会に出てからずっと忘れていたはずでした、この日までは・・・。

カフェは自販機のみ。ろくに電車もこない。
自然豊かな田舎の、伝統的で芸術的ではあるが、隔離された閉塞的な空間。
狭い領域ゆえに起こり得る、町政の権力腐敗による虚無感なども
恐ろしいほど緻密なリアリティーで描写されていることに、感心させられました。

私は先日、プラネタリュウムで星や彗星を眺めてきたばかりだったこともあり
この映画でまた、天体に関する内容に触れたことも、単なる偶然ではなく、必然だった気がします。

「君の名は。」は、輪廻転生や魂の不滅など、オカルト好きな話題を支持する私などは
世界観に浸って、存分に楽しむことができる映画でした。

夢として忘れているだけで、この映画の主人公たちのような事象を
多くの方が経験しているのではないかと、私は本気で考えています。

逆に言えば、こんなこと現実に絶対あるわけがない、と思う方には
面白さが理解できない作品かもしれません。

気になる方は、世間の賛否は別として観にいかれることをおすすめします。

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五島 鎧影

「義より上に道はあるなり。これを見付くる事 容易に成りがたし。」
(葉隠 聞書第一)