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週末武器職人。

士道
02 /12 2018
先週は十手術の稽古で使う、鉄扇の代用品を手作りしてみました。

十手術の起源は、室町時代中期から末期とのことで
明治生まれの短杖術と比べると、歴史は深いです。

諸派によって仕様は異なるかもしれませんが
演武で廣井先生も使っている、日本杖道会公式?らしい一角流十手と鉄扇が
かつては神之田先生の斡旋で入手できたようで、私の先生から実物を見せていただきました。

その十手は言語を絶する重厚感があり、一般で売られている十手よりも
鉄棒の部分は太く、頑強に鍛え上げられた無骨なつくりでした。
見た目なりに重く、600g以上はあると思われました・・・

鍵の部分には、しっかりと「一角流」の刻印がありました。
持ち手も広い上、房も大きく、それはもう、立派なものでした。
ちなみに房の色は紫でした。

鉄扇は結構、太めの木製。(材質は樫っぽい。)
表面に凹凸があり、ちゃんと扇の形状になっています。
先端が黒。持ち手部分が赤で、厚めの塗りが施されていました。

教本では、十手の長さは自分の手の握りから肘に合わせて、一尺四寸~五寸。(42~45cmくらい)
鉄扇の長さは、一尺二寸~三寸(36~39cmくらい)とあります。

先生は、木製の鉄扇と十手のセットを五万で買ったそうですが
あの素晴らしい十手を手にしてみると、かなり納得のお値段でした・・・。
正直、手にしてみると欲しくなってしまいましたが、いまや入手困難なのですね;

そこで、チープながら真似して作ってみたのが↓です。
(制作費 1000円程度 制作時間30分くらい→不器用なり;)
鉄扇代理

ホームセンターの端材を物色しただけに
実は長さが若干足りないのですが、やむなく代用。
そもそも、公式の十手が入手困難により
市販のものは規格外なので、稽古上での割り切りも必要かと・・・

十手術は本来、対 真刀を想定していますが
刀身幅が真刀よりも広い、木刀相手の稽古では
十手の鍵部分で、太刀を挟むことができない・・・という問題点があります。

もとより、高価な居合刀を使って稽古するのは危険もあり、現実的でないため
大きめの鍵で太刀(木刀)をはさめる形状にした、木製十手の自作も考えていますが
穴あけドリルやらノコギリやら、大工道具が必要なので保留中です・・・

しかし、先生からは「軽い十手では手先の技になりやすく、、武器の特性を生かした稽古にならない」
・・・と、これまた無茶な注文が;
重い十手を自作するには、鉄パイプ切断やら、鍵部分を溶接するしかないのでは~??

重さだけを求めるなら「兜割」で代用できないか?など、いろいろ考えてますが
マイナー武道をやっていると、しばしばこうした悩みに遭遇します;

↓十手によく似てる「兜割」(10000円~13000円也)重さ600~700g
兜割り

剣道なら業者がたくさんあるので、自分好みの竹刀や防具を特注することも可能ですが・・・
古武道は修行人口が少ないために、カスタムしたい武具は自作しかないという・・・(×ー×)

武器製作は、今後の課題になりそうな予感です。

コメント

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No title

自分の少年時代、空前のブルースリーブームでヌンチャクが流行。
当時の子供たちは、パイプに、黒いビニールテープを巻きつけ鎖をつないで作ってました。

自作の十手、いいねぇー
できるかなぁ~

ドラゴン。

>hikaさん

自分も部活時代はネットもパソコンも持てなかったので
今の稽古は恵まれている反面、手作り感がなくなって
個々の創意工夫が足りなくなったような気もします。

しかし、不器用な私はどうしても市販のオーダーに頼ってしまいますね;
マイナー武具でいいお店見つけたので、また公開します。

五島 鎧影

「義より上に道はあるなり。これを見付くる事 容易に成りがたし。」
(葉隠 聞書第一)