FC2ブログ

形と力について。

士道
06 /18 2018
最近、杖の稽古において、物理的な「力」を褒められることもあれば、難点と見られることもあります。

先生によって、また個々の技や形によっても、力というものは
基本的に技を凌駕はしない分、力量不足をどこかしら補う利点にはなるものです。

ただ、その「力」のみに頼りすぎて技術面の向上を怠る、ということでは欠点にもなり得ます。

私自身は、日々の地味なトレーニングで基礎代謝を上げ、純粋な物理力を身につけることを
どうしても否定はできないし、むしろ今後も奨励していくことでしょう。

なぜならば、どうしても小柄であったり、非力な者は
ある程度、フィジカル面を鍛えて自信をつけておかないと、一対一における恐怖心が拭えないからであります。

もともと基礎的な力があり、背も大きな方にはあまり実感できないかもしれませんが
たとえ持てる技能を駆使しても、自分より重い人を持ち上げたり、本気の打ちを受け流したりすることは
形の間は、大したことないフリをしてこなしていますが、実際は実に大変なことなのです。
単なる技能不足といわれれば、その通りなのですが・・・

技をかけられたとき、力の逃がし方を知らなければ
体格に関係なく、誰でも吹っ飛ばされたり、怪我をしてしまいます。

逆に、まったく力を使わずとも、技が利かせられれば、大きな相手を楽に放り投げることも可能です。
それが技術的な修練度によるわけですが・・・

それ以前に、自分より体格もスピードもある人たちに、木刀や杖で本気で打ちかかられるわけですから
我が身の保全と、事故的に不意討ちされたとき(汗)などの緊急対応においても
それに耐え凌ぐ程度の「力」というものは必要である、というのが私の持論であります。

しかし、「力」を鍛えておくことによる一番の利点は、メンタル面。
それなりの身体をつくっておくことで得られる「自信」によるところが大きいです。

無論、そんな力がなくとも、すべて技術で補うことができるような猛者であれば、こんな話は本末転倒です。
ところが、そんな歴代師範並の技量をもつ人など、一般レベルの武道家には、まず皆無でしょう。

確かに、形武道は「力より技」重視ですが、それが簡単にはできないからこそ
あらゆる総合的な力(物理力、機動力、瞬発力、精神力~等)で技能不足をフォローする必要があるし
それが、稽古時間に限りある一般人においては、現実的な修行方法ではないか・・・と私は思うのです。

むしろ、形において「力」は悪いものではなく、インパクトとしての使いどころを見極め
上手くコントロールすべきものであるかと。

そのような考えで、様々な条件から、技術でカバーできない場面での
力の使いどころ、というものを研究しております。

コメント

非公開コメント

形と力

日々のトレーニングは、体力をつけるもの。
形稽古は、フォームを作るもの。
両方を合体させれば、すごくいいのでは?

自分の剣道の形稽古では、先生に「力を抜け~」と言われますがね。


講習会終了。

hikaさん

>なかなか味のあるご発言、ありがとうございます。m(_ _)m
気剣体一致というように、技も力も心も、一本にはかかせないものですね。
居剣杖一致(謎)を目指して、今後も稽古に邁進します。^^;

五島 鎧影

「義より上に道はあるなり。これを見付くる事 容易に成りがたし。」
(葉隠 聞書第一)